2011年11月28日月曜日

[ASMLIB]EMC PowerPathの場合のお作法_5

前回:[ASMLIB]EMC PowerPathの場合のお作法_4


前回は、はまらないためには?
って話を書きました。


今回はその他色々を見ていきます。

1.マルチパスと/proc/partitions
 /proc/partitionsの内容を見るとなんとなく、
 マルチパスとそれを構成しているパーティション、
 シングルデバイスパスの関係が見えてきます。
 
# cat /proc/partitions
major minor #blocks name

8 0 292421632 sda
8 1 104391 sda1
8 2 100663290 sda2
8 3 191647417 sda3
8 32 1059840 sdc --emocpoweraを構成するシングルパス1●
8 16 10598400 sdb --emocpowerbを構成するシングルパス1▲
8 48 1059840 sdd --emocpoweraを構成するシングルパス2●
8 64 1048780804 sde --emocpowerdを構成するシングルパス1★
8 80 1048780804 sdf --emocpowerdを構成するシングルパス2★
8 96 10598400 sdg --emocpowerbを構成するシングルパス2▲
8 112 52439040 sdh --emocpowercを構成するシングルパス1■
8 128 52439040 sdi --emocpowercを構成するシングルパス2■
253 0 1059840 emcpowera --●で構成されるマルチデバイスパス
253 1 10598400 emcpowerb --▲で構成されるマルチデバイスパス
253 2 52439040 emcpowerc --■で構成されるマルチデバイスパス
253 3 1048780804 emcpowerd --★で構成されるマルチデバイスパス

sdc,sdb,emcpoweraは同じブロック数です。
なんとなく想像できますが、実際のLUだとかパーティションは1つですが、
同一のパーティションに対して2つのパスがあるので
sdc、sdbという形でデバイス(orパーティション)が見えており、
その二つのパスを束ねたマルチパスemcpoweraも見えています。
ls -l /dev/*で確認すると/dev/sdbcや/dev/emcpowera等が確認できます。
また、LU(ディスク)までの経路でポートなどが冗長化されている場合は、
4つ等に見える場合にもあります。


2./proc/partitionsと/dev/oracleasm/disks
 /dev/oracleasm/disks配下にはASMLIBでラベルマーキングした、
 ラベル名のブロックデバイスが存在します。

# ls -l /dev/oracleasm/disks
合計 0
brw-rw---- 1 grid asmadmin 253, 0 11月 28 02:00 CRS
brw-rw---- 1 grid asmadmin 253, 1 11月 28 02:00 DG1
brw-rw---- 1 grid asmadmin 253, 2 11月 28 02:00 DG2
brw-rw---- 1 grid asmadmin 253, 3 11月 28 02:00 DG3 

真ん中のの数字は/proc/partitionsにも似たようなのがありました。

デバイス番号 253,0 = CRS用ディスク(ラベル) = emcpoweraディスク(orデバイス)
というの関係が読み取れます。
ディスクスキャン時に誤ってシングルデバイスパスを読み込んでしまうと、
この部分の関係が崩れることによってトラブルが発生します。


また、DELLさんのEqualLogicの場合は、/dev/mapper配下のブロックデバイスを
ORACLEASM_SCANORDERに指定しますが、
この場合もデバイス番号から、
/dev/mapper/配下のブロックデバイスとマルチデバイスパス、
ASMディスクの関係を読み取ることが出来ます。

# cat /proc/partitions grep dm
253 0 1059840 dm-0 --マルチデバイスパス
253 1 10598400 dm-1 --マルチデバイスパス
253 2 52439040 dm-2 --マルチデバイスパス
253 3 1048780804 dm-3 --マルチデバイスパス

# ls -l /dev/mapper/db*
合計 0
brw-rw---- 1 root disk 253, 0 11月 28 02:00 db-crs
brw-rw---- 1 root disk 253, 3 11月 28 02:00 db-data
brw-rw---- 1 root disk 253, 1 11月 28 02:00 db-redo
brw-rw---- 1 root disk 253, 2 11月 28 02:00 db-arc

# ls -l /dev/oracleasm/disks
合計 0
brw-rw---- 1 grid asmadmin 253, 0 11月 28 02:00 CRS
brw-rw---- 1 grid asmadmin 253, 1 11月 28 02:00 DG1
brw-rw---- 1 grid asmadmin 253, 2 11月 28 02:00 DG2
brw-rw---- 1 grid asmadmin 253, 3 11月 28 02:00 DG3


3.ASMLIBによるディスクスキャン時のログファイル
 /var/log/oracleasmファイルから、
 ASMLIBによるディスクスキャン時のログを見ることが出来ます。


以上、取りとめなく書きましたが、次回はまとめ

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