2011年7月15日金曜日

HAIP(Highly Available virtual IP)その1

高可用IP:HAIP(Highly Available virtual IP)

11.2.0.2.0からの新機能で一言で言うと、冗長化可能なインターネクト用仮想IPかしら。

インターコネクトの仕様変更により、インターコネクト用に指定したインターフェースにHAIPである169.254.x.xをバインド。
DBやASMは169.254.x.xを使用して、キャッシュフュージョンとハートビートを行う※
※デフォルトだと

機能や動きは、クラスターインターコネクトを複数のインタフェースに設定しておくと、
169.254.x.xがバインドされているインタフェースが停止や疎通が出来なくなった場合に、
クラスターインターコネクトに指定した別のインタフェースに自動的に移動し、
インターコネクト障害を回避する



マニュアルより
Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド11gリリース2(11.2)

・oifcfg setifコマンドを使用して、インタフェースをプライベートで設定したインタフェースに対して、
1から4つの高可用性IP(HAIP)アドレスが作成される。
データベースやASMは「高可用性」かつ「ロード・バランスされたハートビートや
キャッシュフュージョンなどの通信を実現する。

・11.2.0.2以上のOracle RAC、Oracle ASMおよびOracle ACFSは、
デフォルトで、そのトラフィックすべてにこれらのHAIPアドレスを使用。
これにより、設定されたクラスタ・インターコネクト・インタフェースのセット全体で
ロード・バランシングが可能となる。
定義済クラスタ・インターコネクト・インタフェースの1つに障害が発生するか、
その通信が不能になると、Oracle Clusterwareは、該当するHAIPアドレスを機能している
残りのインタフェースの1つに透過的に移動する。

注意:
・Oracle Clusterwareが使用するインタフェースは定義されているインタフェースの数に関係なく、
常に最大で4つ。
あるインタフェースに障害が発生すると、HAIPアドレスは定義されたセット内の
別の構成済インタフェースに移動。

・HAIPアドレスが1つのみで、選択するインタフェースが複数ある場合、
HAIPアドレスの移動先のインタフェースは、そのアドレスが構成された元のインタフェースでは
なくなる。
Oracle Clusterwareは、HAIPアドレスの追加先として、数が最も小さいサブネットの
インタフェースを選択する。


長くなってきたので、次回にHAIP情報をもう少し続けます。

0 件のコメント:

コメントを投稿