「秘訣を直伝!最新オラクルデータベースへのアップ グレードテクニック」を受講してきた。
アップグレードや移行に関するチップス・見ておくべき情報、
手法についてのケーススタディが詰め込まれており、かなり有益だった。
以下、自分のメモ用に何点かポイントを書いておく。(私の意見も入っています。)
※1.以下、文章が長くなるので、特定の理由がない限り
アップグレードや移行を同義語として、移行とする。
※2.移行≒アップグレードを含む移行として記載している。
前回:アップグレードや移行作業前のお作法
今回はテスト計画とネットワークへの考慮について
1)テスト
・移行テスト(リハーサル)
-手順通り問題なく実施できるか
-所要時間
大事ですよね。
手順に漏れがないか、所要時間を計測して計画停止時間の見積もりや
移行手順の再検討を行う。
あと、手順と計画停止時間に関連して、
切り戻し判定ポイントや切り戻し条件や
切り戻し手順を移行計画手順書に忘れずに含めることが必要。
・移行後の環境でのパフォーマンステスト
-移行前環境とのパフォーマンス比較
-レスポンス要件やスループット要件を満たせているか、
バッチがタイムスケジュール内に終了するか
新しいOS、マシン、バージョンに移行して遅くなるケースはほとんどないと思うが、
DB統合などで、複数のDBが1DBサーバ上or RAC上に相乗りするという場合は、
パフォーマンステストの分析により、
OSやOracleのパラメータの調整やSQLの実行計画の固定化、
リソース制御などのチューニング、
今後ボトルネックとなる箇所の想定などが必要。
ファイルのレイアウト調整やRAID調整をその時点でやるとしたら、
設計そのもののミスかしら。。
ハードリソースの追加は避けたいところ。
言うまでもないが、移行前の環境でパフォーマンス・データを取得しておかないと
比較できない。また、移行の計画段階から移行先でどのようなパフォーマンステストを
どのような手段で実施するのかなどを検討しておく必要がある。
例)どの時点で?どのようなデータで?どのようなツールで?どのような処理を?
※パフォーマンス・データの取得方法はSTATSPACKやAWR、
サードベンダツールやOSSツールでの取得なんでもいい。
2)ネットワーク環境の考慮
物理的な限界は超えられない。
ネットワークインターフェース | データボリューム | 最大転送速度 |
---|---|---|
100Mbit Ethernet | 11MB/sec | 40GB/hour(best case approach) |
1Gbit Ethernet | 110MB/sec | 400GB/hour(best case approach) |
10Gbit Ethernet | 1.1GB/sec | 4TB/hour(best case approach) |
InfiniBand 4X QDR | 4GB/sec(theoretical) 3GB/sec(realistic) | 10.8TB/hour |
・プロトコル転送
-ftp,scp,NFSのパラレルコピーを検討
・ネットワーク機器やセキュリティ設定による制限
・外部ネットワークプロバイダによる制限と距離的な制限
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